息子は運動が好きだし、そこそこ運動神経はあると思います。
ですが、サッカーのクラブチームでのレギュラー争いでは苦戦中、
ゴールキーパーは公式戦で出れるのは本当に一人、
めったなことでは交代はありません。
最初の1試合では出れたので気を良くしていたけれど、
その後の3試合は出番なしでした。
そこにきて学校の部活動、息子は陸上部に入ったのですが、
そちらでは学年での3人の枠に入れるので、
ちょくちょくある大会に出してもらえています。
(いずれも予選で敗れてしまうのですが)
私は黙って応援タイプではないので、
自分は運動神経かなり悪いくせにあれこれ言ってしまう最悪母、、、
(これ、本当にダメパターンです!)
わかっているんですよ、わかっているんだけど、ついつい言ってしまう、
ダメですよね。 😥
先日土曜日が、そんな息子と(私が)問われるような出来事がありました。
陸上部の出場メンバーに選ばれた息子ですが、
サッカークラブの練習試合の予定も当然入ってきます。
ですから、優先すべきはサッカークラブの活動、このことに関しては、
クラブチームに入団した時の規約?にも記載があります。
前の晩、息子はそれでも陸上部の大会に『出たい』と言い出したのです。
『サッカーの監督にそれなら自分で連絡しなよ』
と言いながらも心が穏やかではない私、重ねて
『でもそういうことをしたら、監督のあなたに対する印象は悪くなるかもしれない、周りもどう思うかわからない、それをわかったうえで決めなよ』
と言わずにはいれませんでした。
息子は『なんでそういうこと言うの?』とかなんとか言っていましたが、
それでもサッカーではなく、陸上大会に出る、と考えを変えません。
翌朝、サッカークラブの監督に連絡をすると
『了解です』
との後に、案の定
先に触れた入団の際の規約のことが指摘されていました。
サッカークラブの活動を最優先するように、
という内容です。
すごいな、と思うのは息子はそれでもサッカーに行く、とはならなかったのです。
一緒に行くことになっていた同じクラブチームの親しいママ友に伝えると彼女も驚きつつ、息子の思いも汲んでくれます。
ですが、当日陸上大会が終わったら途中でも来れるよう
サッカーの練習試合の場所までのルートをLINEでおくってくれます。
私は他のママたち数人とのグループLINEにも簡単な事情を説明し、その日の練習試合不参加の連絡をしました。
それを伝え聞いた息子の友達数人が
『〇〇〇(息子の名前)やらかしたな』
みたいなことを言っていたらしく、親しいママ友も心配してくらたのです。
彼女の心配は、私の中にある一つの声、『サッカークラブの活動を優先させないと息子の立場が悪くなる』という不安を煽ります。
初めて足を踏み入れた陸上競技場があまりに本格的なことに圧倒されつつ、
息子の出番を待ちました。
『自信がある』と言っていたくせに息子の成績は振るいませんでした。
最後から二番目か三番目か、自己のタイムよりも遅かったそうです。
ですが、息子への声援を送ってくれていた先輩の元に駆け寄った息子は
ものすごい笑顔だったんです。
その笑顔を見たら、ようやく安堵しました。
息子が望んだとおり、今日ここに来て良かった、とやっと思えました。
ルールは確かに守るためにある、
だけれども、そのルールが自分の中で採用するべきものなのどうか
疑問を持つこともあるでしょう。
自分の声や思いを無視してまで守るものなのか、
もちろん一概には言えないし、判断はそれぞれです。
ただ我が家の場合、その日の息子の決断を尊重できたことは、大事なことでした。
まだ中学生活は始まったばかり、
きっとあっという間に過ぎてしまうのだろうけど、
こんな風に何かを決断しなければいけないタイミングはずっと続いていくのだと思います。
もっと息子を信頼しよう、と
信頼したいと、自分に言い聞かせています。
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