
今年の夏、山形で泊まった「果実の山 あづま屋」さん。
私はExpediaの朝食付きプランで、入湯税込み1万円で泊まりました。
お部屋は、本当に昔の古いビジネスホテルのシングルルームみたいな感じ。
だけど、お部屋にはファブリーズがちゃんと置いてあったし、冷たい氷水が入ったポット、熱いお湯が入ったポット、布のおしぼり、お茶菓子、蓋付きの湯飲み、お茶のティーバッグが用意されていて。
なんか、悪くなかったんですよね。
チェックインしたときには、フロントの男性から「飲み放題がついています」と言われて。

「飲み放題?」と思ったら、ロビーのようなところでクラフトビール、果実酒、日本酒、ソフトドリンクなどが楽しめるようになっていました。
クラフトビールには時間制限がありましたが、ソフトドリンクや果実酒などは、翌朝チェックアウトするまで楽しめるようになっていたと思います。
奥には漫画部屋のようなスペースも。


そこは和室で、すごく清潔感があって、なんだか普通のお家の和室みたいな感じ。
漫画はロビーでも読めるようになっていて、カゴが用意されているので、読みたい漫画をカゴに入れて持っていくことができます。
そのまま部屋に持っていって読んでもいい。
お風呂も、ものすごく広いわけではないけれど、清潔感のある露天風呂と内湯があって、小さなサウナもありました。
お風呂を出ると、無料のマッサージチェアが2台。
さらに足裏をマッサージする機械も2台くらいあって、自由に使えるようになっていました。
「今あるこのホテルで、どうやってお客様をもてなそうか」
ということを、きっと日々考えられているんだろうな、と思いました。
駅に着いたときも、無料でお迎えをお願いできるということで電話をしたら、すぐに女性の方が迎えに来てくださいました。
宿までは本当に数分。
歩いてもそれほどの距離ではなかったと思います。
でも、土地勘もないし、少し坂道もある感じだったので、迎えに来てもらえてよかった。
宿に向かう途中には、
「右手にお城が見えますよ」
「夜にはライトアップされるんですよ。ただ、宿からは見えないと思うんですけどね」
なんて声をかけてくださって。
そんなちょっとした一言、大事ですよね。
知らない場所に来た旅行者なんだ、という気分を味わえました。
そして朝食。

最近はホテルに泊まるとビュッフェを選ぶことが多いのですが、こちらは一人ひとりにお膳を用意してくださる朝食でした。
山形名物の芋煮が、小さなお鍋に入っていて、固形燃料で温めるようになっていました。
それとは別に、温かいなめこのお味噌汁とご飯をよそってくださって、
「おかわりありますよ」
と声をかけてくれる。
朝食会場には別にドリンクバーもあって、コーヒーや紅茶、冷たいお水なども用意されていました。
朝食の内容そのものは、芋煮などを除けば、ものすごく珍しいものではありません。
だけど、逆にそれが新鮮でした。
その日は本当にお天気がよくて、朝食会場にも朝のお日様がよく入っていました。
朝食時間が何回かに分けられていたのだと思いますが、同じ時間に泊まっている方たちが集まって、それぞれのお膳で朝食を食べている。
その感じも、なんだか懐かしかった。
我が家は家族で旅行すると、やっぱりビュッフェを好むんですよね。
だからこそ、こういう朝食が久しぶりで、新鮮だったのかもしれません。
もちろん、100点満点のホテルではないんです。
私が泊まったフロアには、客室とは別に男女のお手洗いがあったのですが、そのトイレの扉がものすごく小さくて。
写真を撮っておけばよかったと思うくらい。
「えっ、小さい!」
と仰天しました。
昭和サイズなのか、それ以上なのか。
たぶんホテルが建てられた当時のまま残っているのかな。
そのフロアは特にリフォームされていないのかもしれません。
あまりに時代を感じる扉だったので、私はちょっと怖くて入れませんでした(笑)。
もちろん、たぶん中は清潔だったと思います。
ホテル全体としても、古いけれど清潔感はありました。
エレベーターには、駐車場で朝市をやっています、というような案内も貼ってあったりして。
そういうものを見るたびに、
「いろいろ考えているんだなあ」
と思う。
決して100点満点ではない。
新しくもないし、洗練されたホテルでもない。
だけど、泊まった人の気持ちがちょっとほっこりする。
「ここに泊まりに来てくれた人を、できる範囲でもてなそう」
というホテル側の気持ちが、随所に感じられたんですよね。
たった一泊のことなのに、意外とこれが2026年の夏の旅の記憶として残っています。
記憶に残る夏の一泊。
とてもよかったな、と思っています。



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